不機嫌そうな響さん、由香里さん、隼の方は、向くことが出来ず
思わず植木さんの顔を見ると
「お茶を入れてくれたのは結衣さんですかい?」
植木さんに聞かれた。
「は…はい。申し訳ありません。お口に合わなかったでしょうか」
震えた声で尋ねると
「とんでもねぇ。一口飲んだお茶があんまりにも旨くてやくざもんが揃いも揃ってうめぇお茶だって笑ってたんですよ」
植木さんと同じぐらいの歳の方が私に向かってほほ笑んだ。
肌の色も浅黒く太い眉、強靭な身体であろうことは見た目でわかる。
それでも、その人から零れる笑顔は優しくて
思わずホッと溜息をついた。
「死んだお袋を思い出した。こんなうめぇお茶を飲んだのは久しぶりだ」
かけてくれた言葉は本当に優しくて
「ありがとうございます」私は小さく頭を下げた。
