【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



ここから食堂へも1人では行かれない。


だから、3人で歩いて行き神の印が見えるところで別れた。


私はその印を頼りに食堂へ辿りつき



「渡辺さ~ん」


食度の入り口で声をかけた。


だけど渡辺さんの姿もなくて


1人、テーブルにつくと頬杖をついた。




「あれ、結衣さん1人でどうしなさったんですか」


食堂へ戻ってきた渡辺さんが私に気づいた。


「ん~軟禁?」


渡辺さんが楽しそうに笑い


「若ですか?」


「あと響さんと由香里さん」


ふくれながら答えるとゲラゲラと大笑いをしていた。



湯のみを並べお茶をいれようとしていて


「あ…私がやりますよ」


立ち上がると


「ゆっくりなさっていてくださいよ」なんて私を座らせようとする。


「渡辺さん、私ねお茶入れるのは上手だって褒められるんですよ」


そう…父はもちろん親戚の家でもフラワーショップでも私の入れるお茶は美味しいと言ってもらえた。だから少し自信がある。


「そうですかい。それじゃあお願いしましょうかね」


私は、湯のみを温め順番にお茶を入れていった