ベランダの椅子に座りタバコの火を燻らせている姿を見ながら
「自分の部屋なのに気を使うからじゃん。少し部屋に戻るぐらいで何で怒るのよ」
なんか悔しくてソファーに寝っ転がった。
力で抑えつけられてる気がしてイヤだった。
ベランダの窓が開く音がして隼が戻ってきた。
「結衣。悪かった」
いつもの隼の声であやまってきたけど
私は何もこたえずクッションを抱えて寝転んだまま知らん顔をした。
私のそばへ来て床へ座ると
「結衣、悪かった」
そう言って頭を撫でるから何だかわからないけど涙が一滴零れ落ちた
その涙を隼が優しく指でふいて
「結衣に煙を吸わせたくないし、タバコの匂いもつけたくないんだ」
「だってBRILLIAでは吸ってたでしょ。気を使わないでよ。イヤな時は部屋に戻るから」
「あん時より、もっともっと大事になってんだよ」
隼が額をコツンとぶつけてきた。
何だか嬉しくなって
「じゃあ禁煙すれば?」私が笑いなら言うと
安心したのか「無理」って笑ってた。
