今朝もソーッと隼の腕の中から抜け出すと
着替えをしてから隼を起こした。
「おはよう。そろそろご飯だよ」
「あぁ」
隼のどこが眠りが浅いのかと思う。
隼の言う私の匂いが安眠になっているのなら、それはそれでかなり嬉しい。
起き上がってベッドの上で座っている隼が
「結衣」
私をベッドサイドに呼んだ。
「何?」そっとそこへ座って隼の顔を見ると
「今日は、部屋から出るな」
初めてそんな事を言った。
部屋の中に一日いるのは退屈すぎる。
この広い家の中なら組員さんもたくさんいるからいいが
部屋から出ないのはかなりの退屈。
「どのぐらい?一日中?」
「昼ぐらいから夜までだな」
長い…長すぎる…。
「1人でいるの?」
「退屈か?お袋の部屋に行くか?」
「え?いいの?」
由香里さんと一緒にお話出来るのは嬉しい。
このところ由香里さんは忙しくしていたから朝食の時しかゆっくりお話が出来ていない。
だけど、今日だって忙しいのかもしれない。
私の為に時間を割くのだと申し訳ない。
玄関に行けば植木さんがいる。
いつも見たいにそこで過ごすのはダメなんだろうか。
「植木さんとこはダメ?」
「植木はダメだ」
即答だった。
三浦さんは?って聞こうと思ったけれど
歩きまわらないと見つけられないから無理だと思って諦めた。
