【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



残っている人たちは立ちあがり


「お帰りなさいやし」とか「お疲れさんです」って声をかけてた。


響さんは自分の席に座ると


「結衣ちゃん」って由香里さんの席の椅子を引き、おいでって手招きをした。


隼がチッって舌うちするから


「私の席をかしてあげるから、隼もこっちに来て一緒に飲もう」


声をかけると笑いながら移動してきた。


響さんの前にすぐにおかずが並べられてグラスとビールが届いたから


「いいですか?」


「どうぞ」


「はい。お疲れ様でした」


響さんのグラスにビールをついだ。


飲みながら「今のは何だ?」


私と組員さんのやりとりを不思議に思ったらしい。


返事に困っていると


「結衣が、みんな分担あるし、俺や親父にはつぎたいかもしれないから自分がやっていいのかどうか聞くんだよ」


「あぁそういうことか」


「結衣ちゃんがついでくれたから格別うまいよ」美味しそうにグイッと飲むから


「いい飲みっぷり」笑いながらビールをついだ。