無事に食堂に戻り隼の方を見てVサインをすると響さんと同じ優しい顔で笑った。
「響さんね。印見てるのわかったみたい」
「結衣・・・あれじゃ誰でもわかるよ」
「だってすごい上なんだもん」
「あぁ。あははは」
「でもね、何も知らないよ。って言うんだよ。優しいよ。」
「親父もバカか」
「バカじゃないよ。優しいじゃない」
「親バカ、結衣バカって意味だ」
「あははは」
隼にビールを注ぎ、私もついでもらい楽しく話した。
「いつも1人で食事してたから楽しい」
「そうか。良かったな」
「隼が思ってるより、私はずっと快適で楽しいよ。迷子にならなくなったからなおさら快適」
「ブッ…そうだな」
「植木さんもずっと話相手になってくれてね。すっごく優しいんだよ。角田さんなんてスキンヘッドで怖そうなのにすごい優しくて可愛い顔で笑うの。遠藤さんもね、手を振り返してくれるしね、人は見かけでやっぱり判断しちゃいけないね」
「あぁそうだ。みんなも結衣が話してくれて嬉しいんだろ」
「そうかな。それなら嬉しいんだけど。たくさん名前覚えたいしね」
「結衣ならすぐかもな」
「頑張るね。ルールとかもね。違ってたら教えてね」
「あぁ」
話していると響さんが食堂に入ってきた。
