「こわーいお兄ちゃんとお姉ちゃんじゃ可哀想~」なんてちっとも気にしていない様子で
「大和っち妹借りるよ~」というと私の腕を引っ張ってどんどん歩き始める。
「ちょっ…ちょっと待ってください」
手を振り払おうと力をいれたり足に力を入れて踏み止まろうとしたけど見た目より力強くて私はどんどんとVIPROOMに引っ張られていく。
「大和さ~ん」
振り返りながら助けを求めると
隼さんがジーマを持ちこちらに向かって歩いてきたから助けてくれるのかと手を伸ばした。
だけど、助けてくれるわけじゃなく隼さんも一緒にVIPROOMに入ってきた。
「はい。ここに座って」一方的に言われ
渋々と座るとラウンドに並べられていて広いソファーなのにわざわざ3人で並んで座る。
「も…もっと離れて座りませんか?」
声をかけて間をあけようとするが
反対側には隼さんがいてどちらにも移動できない。
何でここにいるのかも良くわからないのに両側に壁ができプチパニック。
