お腹いっぱい。
その時、「組長がお帰りになる」って声が聞こえた。
どうして響さんが帰ってくるのがわかるのか隼に聞いたら連絡がきているということがわかった。
私もお迎えに行くので知りたいと伝えれば、優しく微笑み
連絡を受ける組員さんに頼んでくれるそうだ。
だけど、「親父が連絡したがるだろうな」
隼が笑っていた。
私は、お帰りがわかれば誰からでも助かる。
隼にお願いすると立ちあがり食堂から玄関まで神の印を見ながら玄関へ辿りついた。
「植木さん。響さんがお帰りになるって」
「お迎え喜びますよ」
門があき響さんの車が入ってきた。
スモークが貼られているけど手を振った。
車まで近寄っていきドアが開くと
「響さんお帰りなさい。お疲れ様でした」
「結衣ちゃんお迎えにきてくれたんだ。ありがとう」
「行きはわからなくてすみませんでした」
「なに、いいんだよ」
「あ…運転手さんもありがとうございました。お疲れ様でした」
挨拶をすると響さんと一緒に玄関へ向かって歩いた。
