【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



「お疲れ様でした」


「今日もありがとうございました」


グラスを出してくれた人についで回った。


「結衣さん、ありがとうございます」


「ごちそうさんです」


「うまい酒になります」みんな喜んでくれた。


「結衣さんに酌してもらうなんて申しわけない」なんていう人には


「家族の中に混ぜてもらっている居候が一番お手間かけてるんだから」って笑った。


途中で何本も瓶が空になってそのたびにどうぞって渡してくれる人がいて


その人は園田さんってお名前まで聞いた。


最後に園田さんのグラスに注いで隼の隣に座った。




隼のグラスが空になってて


「若、まさか手酌なんてやめておくんなせー」


私の言葉にゲラゲラと笑い出した。


隼のグラスにビールを注ぐと私のグラスにも注いでくれて


「結衣はまじで酒強いな」


「父も強かったから血筋かもね」



今日の出来事を隼と話しているとあっという間に食べ終わった。