そんな私の思いの横で玄関まで1人で来た事に驚きを隠せないらしい隼。
「しかし、結衣よく覚えたな」
「でしょ。じゃあ後ろからついてきてよ」
繋いでいた手を離すと少し威張って隼の前を歩き出した。
すまして印を確認しながら歩いていくと後ろから笑い声がして
「何」
「結衣、誰にやってもらった」
「何を」
指さす先にはチョークの印。
「バレた?」
「あんだけ上向いたらわかるって」
「梅野さん。梅野さんもよく迷ったんだって」
「そうか。梅野に助けてもらったんだ」
「ん…」
なんか助けてもらったというのが恥ずかしくて下を向くと
「いいんだ。そのうち覚えるから」
「チョークあるからお迎えは行けるしね。今はそれだけでOKだよね?」
「そうだな」
隼も満足そうだから多少の恥ずかしさぐらい気にしないでおこう。
「角田さん達に笑いの禁句もやったよ」
「結衣…すげぇ焦って言ってないってやっただろ」
「うん。なんで?笑うのにも最初ひきつってるの」
「プッ…」
「ちゃんと可哀想なわけじゃないんですよって言ったのにだよ」
「あぁ…アハハハ」隼は楽しそうだから私も笑顔になる。
