「結衣」
司の呼ぶ声がしたので小走りで戻ると
「三浦が待ってる」と言われた。
急いで和室に戻り襖をあけると、すぐのところに三浦さんが正座をしていらしたので
「お待たせしてすみません」
「三浦さん、今日は何度もお呼びしてすみません。これからもよろしくお願いします」
アレンジメントを手渡した。
三浦さんは、由香里さんの方を見ていて
「結衣ちゃんの気持ちだから有難くうけとってあげて」
由香里さんに言われると
「結衣さん、本当にありがとうごぜぇやす。花とかもらったの初めてで…感激です」
三浦さんは、大きくてすごくごっつい人なのに嬉しそうに顔が綻んだ。
「姐さん、本当にありがとうございやす」
三浦さんが由香里さんにお礼を言っていた。
「私は何もしちゃいないよ。結衣ちゃんの優しさや可愛さがわかったら大事にしてやってね」
「もちろんです。本当にありがとうございやす。結衣さん、困った事があったら遠慮なさらずにいつでも三浦の名を呼んでおくんなせぇ」
私に両手をついてお礼を言うから
私も慌てて両手をついて「こちらこそありがとうございました。よろしくお願いします。それと…師匠、笑いの禁句、お付き合い下さいね」
「プッ…へい。喜んで」
三浦さんは笑いを堪えながら部屋を出て行くから私もクスクス笑った。
