【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



植木さんから、いろいろな面白い話を聞かせてもらった。


隼の小さい時の話にはクスクス笑った。


隼との出会いや春香さんとの出会い、最初の司の印象は最悪だったって話しにはクスクス笑ってて、


「絶対第一印象で損するタイプですよね」


「そうですか?いい男じゃないですか」


「王子様みたいですよね。でもチャラいって思って傍に寄りたくなかったですよ。名前聞かれても苗字までは言いたくなかったです」


私が肩をすくめると


「2人の若たちは、今はどうなんですか?」


「ん…隼は、不器用だけどその不器用な優しさをすごく感じます。めんどくせぇって言いながらも、ちゃんと話しを聞いてくれたり考えていてくれたりします。もっと素直にわかりやすく言ってくれたらいいのにって思うけど、それが隼なんでしょうね。それに隼がいると何か安心なんです。司は、隼とは逆で器用ですよね。でも、シャイなとこがあって最初の頃の司は、その裏返しだったんだなって今は思います。面白くて優しくて意外なほど過保護」私が吹き出すと
「ちゃんとお2人をわかっていらっしゃる」


植木さんが穏やかで嬉しそうな顔をしていて


「もっともっとわかってあげられたらいいんですけどね」


「そのお気持ちが伝わっていらっしゃるんだと思いますよ」


植木さんには、大変失礼だけどその穏やかな雰囲気が何だか祖父と話しているみたいな気分になった。


「植木さんって人を気分よくさせるのが上手ですね」


「結衣さんも上手ですよ」



植木さんと顔を見合わせて笑った。