【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



司が部屋を出てからここで右とかこれが見えたら左とか目印を教えてくれた。


上る階段はこっちだとかここを上がったらどこへ行くかとか


隼は教えてもくれなかったけど司は優しく教えてくれた。


「言ってもすぐには覚えられないよな」


笑いながら私の部屋で見取り図も書いてくれた。


だからそれをスマホで写真にとり保存した。




どこに行きたいか見て、何歩目で曲がったとか書いておけば?なんて言われて


ものすごい名案だと思ったけど、首から地図とペンをさげておけなんて笑われもした。


その後、隼の部屋からノートパソコンを持ってくると


「足りないもの言え」


インターネットで司がやっているお店のHPを見せてくれた。


「欲しいものがあったら俺に言え、もってきてやる。セクシーな下着も必要になったら言えよ。選んで持って来てやるから」


「司…ボス達呼ぶよ?あははは。あのね、足りないものはとくにないんだけど…。困ってることはある」


「なんだ?」


「お洗濯。どうしたらいいと思う?言えば洗濯機は貸してもらえると思うんだけど、今はその場所もわからないしそこまで行けないし洗っても干すものがない」


「OK。それは任せろ」


「ありがとう」


「あとは?」


「コーヒーとかね。頼めっていうの。でもさ頼むのって気がひけるでしょ」


「まぁな。結衣の気持ちもわかる。でも、みんな結衣と仲良くなりたいから今は頼まれるのを待ってると思うんだよな」


「そんなもの?」


「そんなものだよ。男は単純だ」


「あはは。わかった」


「誰を呼んだらいいかわからなくてさ、隼がコーヒーとか買い物とか内線にそういう名前はってつけてくれるって」


「ブッ…まぁ確かにわからねーよな」


「そうだよ。わからないんだよ」


「結衣、笑いの禁句を流行らせろ。すげー仲良くなれるぞ」


「もう三浦さんにやったよ。仲良くなるおまじないだからね」


「三浦にやったのか。ちゃんと言ってくれたか?」


「うんうん。思ってません思ってませんって優しいよね」


あはははは


司と大笑いした。