離れたところに黒い物体が寝そべっていたけれど、三浦さんの姿を見るとすごい勢いで走ってきた。
三浦さんが私を後ろに隠してくれて、
「ボス、ロッキー、レオ止まれ」
声をかけると急ブレーキをかけるように止まり
「お座り」というとすぐにきちんとお座りした。
「すごいお利口」
「大丈夫ですかい?ドーベルマンだからちょっと怖いでしょ」
「ちょっとびっくりしましたけど、撫でて平気ですか?」
「平気ですよ」
私は、そばへ行くとしゃがんで3頭の頭を順番に撫でた。
1頭ずつ名前を教えてくれた。
真っ黒で一番大きく風格のあるのがボス、焦げ茶がロッキー、ボスと同じ黒だけど耳のタレているのがレオ。良くみると3頭とも可愛い目をしていた。
「結衣です。仲良くしてね」挨拶すると
じーっとみられた。
誰かと確かめるようにジーッと見られる。
クンクンと私の匂いを嗅ぎだして隼みたいだって笑いそうになる。
3頭が私の顔の前で真剣に匂いを嗅いでいるから匂いを覚えてくれようとしているようだ。
三浦さんが傍にあるボールを拾いに歩くと
ボスが私にすり寄って来てロッキーもレオも顔や首をペロペロなめ始め
あまりの重さに後ろへひっくり帰ってしまった。
