せっかく会話が復活したと思ったのにまた電池切れだ。
稼働時間は限りなく短い。
「ねぇ。三浦さん呼んでいい?」
「は?」隼が笑い出した。
「お花を活ける部屋から見えるお庭じゃなくて、もうひとつあるよね?どこから見えたのか忘れたけど。行ってみたい」
「何もねーぞ」
「いいよ。外歩きたいから」
ここで1人話していても退屈だ。
隼の会話電池の復活にはまた時間がかかる。
「三浦さん呼んでいい?」
また聞いたら
電話のとこまで行き受話器を私に渡すとボタンを押してくれた。
「三浦さんですか?結衣です。お庭…芝生のお庭に行きたいんですけど、お時間あればお願い出来ますか?」
電話の向こうでクスッと笑われたような気がするが
「大丈夫ですよ。今、お迎えにまいりやす」と言ってくれた。
嬉しくて笑顔になるとそれを見た隼が吹き出した。
隼はどうするのかな…と思っていたら、ちょっと電話をしてから来ると言っていた。
