【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀



隼に名前を聞いていいか尋ねると笑いながら頷いてくれたから


また立ちあがって挨拶をした。



今度は隼も笑って許してくれた。


「私は吉永結衣です。お名前伺ってもよろしいですか?」


大勢いるので、全員の名前を覚えるのはかなり大変。


だけど、呼ぶときに何と言っていいのかさえまた悩む。


組員さんって呼んで大勢に返事をされた自分を想像すると頭を抱えたくなる。


その人は、隼が頷くのを確認すると


「三浦、誠と言いやす。三浦と呼んで下せぇ」


とても身体の大きな人で優しい雰囲気はひとつもない。


もちろん笑顔もなかったけれど声色は優しい。



隼よりもずっとずっと年上の人のようだけど、隼に敬語を使うのも変な感じだ。


「三浦さんですね。これからお世話になります。よろしくお願いします」


頭をさげて挨拶すると


「結衣さん、そんな頭を下げて挨拶なんてもったいねぇですよ。こちらこそよろしくお願ぇしやす」


三浦さんも頭を下げて挨拶をしてくださったけどその時に少しだけ笑ってくれたような気がする。