奏くんの見送りをしようと思い、何時に出かけるのか尋ねると
「見送りなんて10年早い」
隼が不機嫌な声を出した。
見送りも簡単には出来ない世界なんだ。
何だかややこしい。
「知らなかったの。ごめんなさい」
「結衣じゃねーよ。奏だ」って吹き出していて
「サンキュー。兄貴うるせーから気にしないで」
「あ…はい。ごめんね」
「それより俺もやっていい?」
「何?」
「結衣ちゃんってほんとちっちゃくて可愛いからさ」
「え?今、ちっちゃい言いました?」
「いや、言ってない言ってない」
あはははは
奏くんは楽しそうに笑うと部屋に入って行った。
しかし極道のこの家のルールがわからないってまったくややこしい。
私も部屋へ戻ろうとすると
隼に手を引っ張られそのまま隼の部屋へ入った。
