「早く結衣ちゃん連れてきてよー」由香里さんの声がして
私は一番前までついていくと 由香里さんの隣の椅子をひかれた。
「ここいいんですか?あっち側でいいですよ」
「なんで結衣ちゃんが向こうに座るのよ」
「だって、何か」
「いいからそこ」
「は…はい」
返事するとにっこりと笑った。
奏くんが来て、一番はじに座るから
「かわります…」って席を立とうとすると
「結衣ちゃん?」と由香里さんの痛い視線。
「な…なんでもないです」
「そうね」とまた笑顔。
隼も歩いて来て私の隣に座った。
2人ともやけに来るのが早い。
そんなに近いのか?
自分のかかった時間を思うと何だかまた恥ずかしかった。
「結衣、ここでいいのか?」隼が聞いてきた。
「でしょ。向こう側でいいよ」
「そうじゃねーよ」
「え?」
「怖くないか聞いてんだよ」
「あぁ。大丈夫だよ」
「なら、そこで食え」
「うん」
食事の時間は7時から9時。
仕事や持ち場によってずれてしまう為だということを聞いた。
それでも8時ぐらいが一番人数が多いらしい。
もっとも隼たちは、食事時間は自由なんて笑ってるから
準備をする人は大変だななんて思った。
