それは、私が勝手に思う方向であって正しい確信はまったくない。
それでもさっきも見つけて連れて行ってくれたから、どうにかなるんじゃないかと歩いて行った。
歩いても歩いてもちっとも由香里さんのいた部屋には着かない。
「結衣さん。こちらですよ」
また組員さんが見つけて案内してくれた。
「広くて迷います」
「遠慮しないで迷ったら叫んでください。必ず誰か飛んできますから」
「それじゃしょっちゅう叫んでるかもしれないですよ」
「それでも大丈夫ですよ」クスクス笑いながら言ってくれた。
「姐さんは食堂に行きましたからそちらに案内いたしやす」
「はい。何から何まですみません」
私は組員さんに連れられるまま食堂へと到着した。
食堂の中は広々としていて長テーブルがいくつも並んでいる。
「すごいですね」
「これでも、仕事の早い時間のやつらだけなんで、まだまだいますよ」
その言葉に驚いた。
