送迎の話にまでなり、さすがにそれは勘弁してほしいとお願いした。
私と隼が外で言い合いしたと言ってもほとんどが隼の方を向いていたわけで私の顔を見た人は、そんなにいないと思う。
まして、印象に残るような顔をしているわけじゃないので
平気だって言ったけど
みんなで大きなため息つくから、もう面倒で行くときもタクシーで行くって言ったらOKしてくれた。残念な事にちっちゃい事が目印なのかもしれない。
タクシーは往復で乗っても2000円前後だから無理がない。
回数もそんなに多いわけじゃないから大丈夫だ。
少しだけ自由を取り戻したような気分で嬉しくなった。
店に行くときや緊急の時用と言われ隼や司と連絡先の交換をした。
緊急なんて使いたくもないが、心配してくれる気持ちは理解した。
交換してから司がスマホを操作して 半ケツと登録してあるのを見せてきた。
「ちょ…それ恥ずかしいって」
「結衣、お前も直せ、俺たちの名前がわからない方が都合がいいかもしれない」
そう言われ藤堂 隼は、はーたん、龍崎 司は、つーぴょんに登録しなおした。
「まぁ記念の名前だしな」
隼も笑いながらスマホを操作していて
しっかりと、私の名前は吉永 結衣から半ケツに変わって登録された。
