今日は、中学校の入学式。
私、大宮可奈は緊張が隠せません。
うちの中学は私の通ってた西ノ宮小学校と北ノ宮小学校の2校からあがってくる生徒が多いんです。
もちろん、他にも他県からの転校生や少し遠いけど、同じ地区の小学校からあがる子も多いけどね。
「大宮!!お前も写真撮らない?」
一人の子の声でビクッとする私。
声を掛けてくれた彼は同じ小学校出身の堀川和也。
親同士の仲も良かったり。
「ばっくりしたぁ。でもいいの?ウチも写真写っちゃって」
「いいじゃん。別に。」
少し安心できたわぁ~
堀川、ありがとう。
安心しながらもクラス発表は気になるのが本音。
紙を見て1組に私の名前。
そしてもう一人・・・・・あった!
6組に浅川悠介。
「信じられない・・・。」
7クラスあるうちの1組と6組って・・・。
しかも1組に仲の良い子は丸井香奈ちゃんだけ。
すると後ろから香奈ちゃんのお母さんが声を掛けてきた。
「大宮さん。今年もよろしくね。」
「はい!所で、香奈ちゃんは?」
「あぁ。もう教室行ったよ。」
「あ、そうですか。ありがとうございます。」
結局一人で教室に向かうことになり、またまた緊張してくる私。
ガラガラッ
急に視線が扉を開けた私に注がれる。
目をそらしながら自分の指定された席につく。
まわりには北ノ宮小出身の子ばかり。
隣の男子は西ノ宮小出身だが、接点が何もなかった子。
香奈ちゃんは出席番号的にほぼ正反対の位置に座ってる。
本当にどおしよう~。
このクラスでやってけるかなぁ~
気持ち的にも落ち込んでしまう・・・。
そんなことを考えていると前の扉がガラッと開いた。
「はい。皆さんおはようございます。私の名前は小泉剛士と言います。」
急に入ってきた男の教師はペラペラ勝手に喋り始めた。