出会いの本〜出会えてよかった〜




1階からの私の名を呼ぶ声に目を開ける



はぁ~……新しい週の始まりですよ


どんなに、逃げてもやってくる月曜日


そして見つかったが最後。

7日間の重労働を強いられるのだ



それがどんなに嫌でも逃れられる術はない




とか、考えてないで飯だ飯。

なんか朝の口ってパサパサしてて、

白米が出てくるとほんと、イラッとするのは私だけだろうか。


もっと、汁気のあるものを頼むよ




と、何度訴えても変わることのない食卓。

だから、もう気にしない。

気にしたら負けなのだ。



「おはよー」

家族に朝の挨拶をする。

まぁ、1日で、いや、1週間一番最初に、喋る方なのだから気持ちよく済ませたい


でも、そんなのどうでもいい輩が、いる。


「おはよ」


「その寝癖の様は、もう一種の怪異現象だよ。寝てる間になんかされてるんだよ。」


プチッ……


今の私には怪異とか妖怪とかお化けとか。

そんな言葉を無意識に意識してしまっていて、なんでも、最近見たあの黒い影だとか、美咲に取り憑いていたやつに結びつけてしまう。


だから、そんな言葉を聞いて



っと。キレたいところだったのだが、

私は考える。



「あー、それかも!」


たぶん怪異現象だよ!









「ってこと言われたんだけど、あると思わない?」


「あるわけねぇだろ。あいつらが、そんな毎日毎日お前の寝癖作ってるわけ。」


__だんだんわたし達の関係(仮)が認証されはじめていて、昼はこうやって一緒に食べている。


別にこんなことしなくてもいいと思うんだけど、水守が「一応それっぽいことしとこうぜ?」

というのでね。

けっ……


でも、私なんかと食べてもいいのだろうか?

友達とかは?


もしかして、私と同じでぼっち?


と、聞いてみたところどうやら違うらしい。

これは友達に言われてやってる。だそうだ。


無理しなくてもいいのにー。





「えー。じゃあ私の毎朝の寝癖は私の元々のスペックなわけなんですね」

「そーなんじゃねぇの?」



……会話終わっちゃったじゃん!

学校ではあんまり喋らない私がこんなにも喋ったのいうのに!



まぁ、会話もなくなったし目のやり場に困り水守の弁当に目をやる


「お弁当、章一さんの手作り?」

「いや、俺だけど」

「へぇ~。さっすが!」


さすが章一さん!

……って。さっき俺って言いましたよね!?!?!?


「ええええ!ジブンデ!?」

驚きのあまり片言になってしまう

「そんなに、驚くことか?」


そりゃ、ギャップだよ!

ただ顔が整ってるだけでなんも出来ない奴だと思ってたよ!


「はい。何もできはい方だと……」

「失礼にも程がある」

というと、


パシッ


と頭を小突かれる

最近これ多い!

「むぅ……叩くな…」

「なら、口程をわきまえろ」

「むぅ……ごめんなさい……」


って、なんで素直に謝ってんだ。


「……っじゃねええ!こんなことしてる場合じゃねぇ!」

と、思い出したかのようにさけぶ私。((私かよ


「でかい声出すな」

「あ、すいません。いやいや、じゃあな!また会おう!」

「あ、お、おう。」


なんて返事は聞かず去っていく私。


何故こんなにも急いでいるかというと、そりゃもう……


崎森さんに、

「いっつも昼休みどこ行ってるの!私だって美冬と、おしゃべりしたいの!今日の昼休み早く帰ってこないと探しに行ってギッタギタのバッタバタにするからね!」


と、殺人予告をされたためだ。


あの子ならやりかねないよ。ほんと。


と、どこか充実感を感じながら教室への道を急いでいた