一難去ってまた一難
とはならず、掃除が無事終了し(精神に傷を負った人ならいる)お母さんに頼まれたおつかいをこなしていた。
このおつかいさえこなせば、1ヶ月の安寧は約束される。
掃除には厳しい方なので……
「美冬ー。何買えばいいって書いてあるー?」
「えーと……、まって、字が汚くて解読不能なんだけど」
「はあぁ?どういこと?」
「ほら」
「うっわ……ほんとだ……。」
「そういえば翔太文字が汚いよね」
「翔太はほとんどお母さん似か」
「だね」
「でも、俺母さんのあの鬼のようなところは似てねぇよ」
「あー確かに」
「じゃあ、あれは誰に眠ってんだろ」
「そりゃ……」
「「美冬でしょ」」
「いやいや、君達何言ってんの」
というように、たわいもない話を、していた。
まぁ、家族の前くらいだよね
ほんとの自分を出せるのなんて
そのため、いつものスクールファッションではなくホームファッションをしている。
つまり私服でメガネもしてないし横で結んでもいない
まぁ、そうすると美咲とそっくりなわけで
でも、容姿の端麗さは、もちろん美咲より劣る
これ当たり前。
まぁ、そんな事は置いといて
なんとかお母さんの汚い字を解読して済ませたおつかい
頼まれていたモノ以外も買ってしまったけど
まぁ、済ませたことに変わりない
しかも、実費だし
袋は全部翔太に持たせる
そんなに多くないしね
にしても、今さっきガラスに、写った兄妹3人の姿を見たとき、殆んど背も一緒でほんと似てる3人だなぁ
と思った。
これはどうでもいいことなんだよ
でも、いつの間にか、大きくなった2人。
なんだか微笑ましく感じたりする
そして、いつの間にか「お姉ちゃん」って呼ばなくなったしね
そして、思い出す。
つい最近美咲に取り憑いた謎の存在。
あれがもしかしたら、この二人に害をなす可能性も充分ありえるわけで……
どんなに、鬱陶しい妹弟であっても
私はどうにかしなきゃならんのだよ。
あいつらを。
黒い影を。

