「お邪魔しました」 「結衣ちゃんも、今日は本当にどうもありがとう」 そう言ったおばさんはすぐにまた、人形へと視線を向けた。 ペタリと座り込んでいるおばさんの背中は、とても寂しそうで痛々しい。 そんなおばさんを残し、階段を下りた私達はそのまま玄関を出た。 だから気づかなかった。 おばさんの人形を見ている様子に--- この時、おばさんの様子に少しでも気付いていれば、もう少し早く何かが分かったのかもしれない。 そう思ったのは、もう少し後の事---