「昔、祖母が暮らしていた家がまだこの村にあるの。お風呂は焚き火で出来るし水も井戸水汲めば大丈夫だよ。ただ洋服は…、どんな服でもいいよね?」
どんな服でも?
………うん、何となく想像ついちゃった。
でもこんな血だらけの洋服で歩くよりかは断然いいと、大きく頷いて見せた。
『サテ…、ソロソロワタシハ ココニイルタマシイヲ アノヨヘト ツレテイクトシヨウ』
そう言った天神様は口から炎を吐き出し、そこかしこに転がっている人形達を焼き始めた。
人形が次々と燃えていく…。
そうして全ての人形達が跡形もなく消え去ってしまった。
あぁ…、
これで全てが終わったんだね---
ほっと撫で下ろしたと同時に正直、寂しく感じる気持ちもあった。
これで…、
多恵ちゃん達はここからいなくなっちゃうんだ。
視線を、多くの霊達の中に紛れている多恵ちゃんに向けた。



