「すっげぇ、マジで結衣に似てんだな」
私の横で感心したようにそう言った諒ちゃん同様、私も大きく頷いてしまった。
はぁー、多恵ちゃんが私を母ちゃんと言っただけあって本当に私の顔にそっくりなんだね。
びっくりだよ…。
大人になった自分が、目の前にいるようで少々気持ちが悪い。
複雑な気分のまま、目の前の親子を見つめた。
『あなた達のおかげで、多恵とあの世へ一緒に行く事が出来きます。本当にありがとうございました』
「い、いえ…」
私にそっくりの顔をした多恵ちゃんのお母さんに、頭を下げられてしまった。
そんに深々と頭を下げられても困る。
私は特に何をしたわけでもないのだから---
だから顔を上げてもらおうと、多恵ちゃんのお母さんの身体に触れようと手を伸ばした。
しかし…、
スカッと、身体が触れる事なく手が通り抜けてしまった。
そりゃ、当たり前だ。
霊だもんね---
ははっ…、
と苦笑いしながら、多恵ちゃんのお母さんに声をかけた。



