【完】人形達の宴~通りゃんせ~



「あー…、色々とゴメン。結衣が感動してくれているのは分かるんだけど、いまいちよく分かんないんだよ。………俺、たしか結構酷いケガしたよな?」


「………うん」


「だよな?今だに俺血だらけなのに、なんでケガだけが綺麗さっぱりなくなってんだ?」




私を抱きしめたまま申し訳なさそうに聞いてくる諒ちゃんに、思わず笑ってしまった。


そして今までの事を告げようと、口を開いた。




…けど---、


私の斜め前で何かが動いているのが目に入り、口を開いたまま視線は動いている方へと向いてそのまま固まる。





「………ッ」