…
……
「………い、…ゆい」
心地良いその空気に酔いしれていたその時、私を呼ぶ声にはっと現実へと戻された。
そして次ぎに自分の名を呼んだ声に気付き、目を見開いた。
この声は…、
「りょ、諒ちゃんッ?!」
「結衣、これは一体?」
いつの間にか虹色の光は消えていた。
私が握っている方とは別の手をゆっくりと動かしながら諒ちゃんは、自分の喉下に恐る恐る手を伸ばしてゆくのを私はただジッと見つめていた。
諒ちゃんの手は、自分の喉を何度も何度も往復する。
人形によって穴の開いた喉がどうなっているのかを、堪忍しているのだろう。



