まだ…、
諒ちゃん達の傷が、治ったわけではないのに---
天神様の穏やかに微笑んだ表情を見るだけでもう、天神様からは大丈夫だと言っているように感じたから…。
『マタ ワタシノチカラヲ タイリョウニツカウガ コンカイハ ツカイスギルコトハ ナイダロウ』
誰に言うでもなくひっそりと呟く天神様の声に、思わず苦笑した。
身体が大きいからか、どんなに小さな声で話してもバッチリ聞こえてくるのだ。
それにしても大昔、天神様が小さくなってしまうほど力を大量に使ったって言ってたけど、一体どんなことがあったんだろうか?
ボンヤリそう思っていると…、
天神様の手に持っていた白水晶が、輝きだす。



