「月長石を天神様に近づけてはいかんと聞いた事があるんじゃが、それはうそじゃったんですな」
村長さんが誰に言うでもなく、独り言を言っている。
天神様は少し考えた素振りを見せた後、ゴーッと鼻息を鳴らしてから大きな口を開いた。
『ヌシヨ…』
「は、はいッ!」
『ワタシヲヨブタメニ コンナニオオクノタマシイヲ ギセイニシタカ?』
さっきより一段と低い声で村長さんに問う天神様は、どこか怒っているように感じる。
「そうです!天神様の為ですじゃ。ワシは天神様と同等の力が欲しい。どうぞ、その願いを叶えて下され」
『………ソウカ ワカッタ』



