「雨だ…」
やはり雨が降ってきたのだ。
屋根のなくなったこのお堂はもはや雨を遮る物は何もなく、額に数滴雨が落ちてきたのを感じ…、
ザー---
黒雲は数滴の雨では飽き足らずすぐに大雨を呼び、そしてピカッと雷まで呼び寄せた。
ドガーーーーーッン---
「ヒャァァァァ…」
雷はすぐ傍で落ちたようで大きな音と地響きに、私の心臓が飛び出そうになった。
悲鳴を上げながら両耳に手を当て、ビクビクとしながらも辺りを見渡す。
空を舞っていた龍が、いつの間にかお堂の真上で私達を見下ろしているのに気付いた。
メニュー