【完】人形達の宴~通りゃんせ~



ソロリと諒ちゃんの心臓に手をやると、心臓は脈を打っていてほっとした。


きっとすぐに病院へ連れて行けば、諒ちゃんは助かるはず。





でもこんな田舎町にいる今、どうやって諒ちゃんを病院に連れて行けばいいのか?


そして目の前に龍がいると言う、この状況---





「………クッ…、アハハハッ…、アーッハハハハハハ…」


「そ、村長さん?」




突然の大きな笑い声に驚き、視線を村長さんに向ける。


村長さんは龍へと、駆け寄っているところだった。





天井を突き破った龍は浮き上がり、空高く舞いながら大きくグルリと円を描くように何度も回転する。



ふと見上げた空は、いつの間にか黒雲へと変わっていて今にも雨が降りそうだった。




ポツ、ポツッ---