「まぁ、ワシの力は凄いがそれでもきっと天神様の力には及ばんじゃろう」 そう言った村長さんは、手をスッと上げた。 「お前達も天神様の生贄となるがよい」 その言葉と同時に村長さんの背後にいた市松人形達が、ニッと笑った。 そして…、 また、『通りゃんせ』の歌を市松人形達が歌い始る。 歌いながらゆっくりゆっくりと、私と諒ちゃんへと向かってくるのが分かった。 これから何が起こるの? 諒ちゃんの背に回していた自分の手が小刻みに揺れ始め、ギュッと諒ちゃんの服を握り締める。