【完】人形達の宴~通りゃんせ~



村長さんと視線が合った瞬間、薄暗い部屋にも関わらず村長さんの顔にニヤリと薄気味悪い笑みを浮かべたのが見えた。




ゾクッ---


酷く悪寒がして、ブルッと諒ちゃんの胸で震えてしまった。




その時だった。


ずっと抱きしめていたままの人形が、またガクガクと震え始めてたのだ。





『コワイ コワイ コワイ コワイ…』


「多恵ちゃんッ?!」




人形の身体を一生懸命に手で擦ってみても震えは止まらず、ずっとコワイと繰り返し言っている多恵ちゃん。



どうすればよいか分からず途方にくれていると、私の身体を包んでいた諒ちゃんがギュッと私と多恵ちゃんを守るようにしっかりと抱き込んできた。