「イッテェーッ」
私の頭上から聞こえてきた呻く声に、すぐさま上を見た。
痛みに歪む諒ちゃんの顔が目の前にあり、痛みがなかった理由を悟った私はさっき諒ちゃんが私にしてくれたように私も諒ちゃんの背中を撫でた。
諒ちゃんが私をかばってくれたんだ---
「諒ちゃん、大丈夫?」
「………ッ、…大丈夫…だ……」
多分、さっきの私と同じであまりの強い衝撃が背中にあたって、呼吸が出来ないのだろう。
なんとか口を開けて空気を取り込もうとする諒ちゃんに声をかけようと口を開きかけたその時、諒ちゃんの肩越しの奥にいる村長さんの姿を捉え視線が釘付けになった。
…な、何が起こるの?
目に映る村長さんの身体を、禍々しいどす黒い何かが徐々に包んでいく。
村長さんが手の平を上へと向けたその時、その漆黒の黒煙が集まってきた。
そして---



