「結衣お前は来るなッ!俺一人だけでいい」 「やだよ諒ちゃん。この世に諒ちゃんがいないんだったら、私一人で生きていく意味がない」 『多恵ちゃん』 いつの間にか瑞希に向かって歩いていた諒ちゃんの動きが、ピタリと止まっていた。 少しずつ私に近づいていた多恵ちゃんと呼ばれた人形も、瑞希の声でピタリと止まる。 『ナンデ トメルノ?』 『約束は諒ちゃん一人だったはずでしょ』 その言葉にゆっくり、ゆっくりと…、 人形が瑞希に、身体を向けていく---