【完】人形達の宴~通りゃんせ~



「や、やだッ!止めてよ瑞希ッ!!!諒ちゃんだけはダメーーーッ!!!!!」


「結衣、お前が死ぬくらいなら俺が行く」





身体が勝手に動いている諒ちゃんの顔は私に向いてはいないけど、その言葉は私に向けて言っているのが分かる。


…でも、そんな言葉を諒ちゃんからは聞きたくはないッ!




今だ止まらぬ響き渡る通りゃんせの歌なんてもう、諒ちゃんの事でいっぱいで聞こえやしない。


どうすれば瑞希へと進む諒ちゃんの身体を、止められるの?





「やだやだやだっ!絶対やだよッ!お願いだから諒ちゃんは連れてかないでッ!」


『…さよなら結衣。あなたはこの世に残って、私と諒ちゃんの事を思って生きていなさい』




微笑む瑞希の顔が憎らしくて思いっきり睨みつけながら、何とか身体を動かそうともがいた。


がむしゃらに身体を動かそうとしても、全然動かない。



早く動け!


動いてよ!!




じゃないと諒ちゃんが…、


諒ちゃんが、死んじゃうよぉぉぉ!!!