『…それから結衣はずっと諒ちゃん諒ちゃんってそればっかりで、私の事なんて見てくれなくて…』
「………」
瑞希?
『…寂しかったよ』
私をジッと見ていた瑞希の瞳が揺らいだ。
『小さい頃からずっと三人一緒だったのに、いつのまにか私一人だけ除け者にされてしまったように感じて…、悲しかった』
「みず…き」
『結衣も諒ちゃんも私を見てくれない…。どんなに結衣に話しかけても、一緒にいても結衣は私になんか目もくれなくて…』
そんな…、
誤解だよ---
…とは言えなかった。
だってあの頃の私はずっと、諒ちゃんにばかり目で追っていた自覚があったから…。
でもそれが瑞希にとってはとても寂しかったんだと、今更ながら分かって胸が苦しくなる。
ごめんね…。
そう謝ろうとした時、透明な瑞希の瞳から一粒の涙が零れ落ちていくのが見えて声を出すことが出来なかった。



