「結衣」 『結衣』 諒ちゃんが私の名を呼んだその時、それに被さるように別の人物が私の名前を呼んだ。 「瑞希…」 視線はずっと瑞希の身体を向いているのに瑞希の声は、その身体からは発してはいないようで別のところから聞こえてきた。 どこから聞こえるの? 視線を彷徨わせた。 右? 左? あらゆる方向へと視線を向けたけれど、どうしても淡い光を放ちながらこちらを見る人形達の視線が怖くて気が散ってしまう。