「結衣、こっちに来てくれないか?動けなくなった」
「ごめん、無理。私も諒ちゃんと同じで身体が動かないよ」
私からは諒ちゃんが動けないのが丸見えだが、諒ちゃんは私に背を向けているから私の様子が見えてはいない。
だから私も動けないのが、分からないみたいだ…。
それよりこの状態ってまるで…、
金縛りみたい---
指一本動かないこの身体はまるで石になったようで、身体が微動だにもせずに気持ちばかりが焦る。
瑞希の身体はすぐ目の前にあるのに…、
どうして急に身体が動かなくなったの?
「諒ちゃん…」
それでも声だけは出すことが出来る。
しかし焦る気持ちからか頭が真っ白になってしまい、思うように言葉が出せず諒ちゃんの名前しか出なかった。



