お堂の中に一歩入った瞬間…、 ヒヤリ--- と、まるで今までの世界とは違う空間へと入り込んだような、そんな寒々とした空間がそこには広がっていた。 一気に総毛だった私は身体を温めるように、手で腕を擦る。 それでも寒い…。 「りょ、諒ちゃん…」 急に怖気づいてしまった私を宥めるように、諒ちゃんが私を引き寄せた。