「………?」
見間違い?
きっとそうだよね?
村長さんの身体の周りを取り囲むように、黒い陽炎のようなものがまとわり付いているなんて絶対に見間違い以外の何ものでもない。
光の加減でそう見えただけだよ、うん。
…と常識的には分かっているんだけど、どうも納得いかなくて視線はずっと村長さんの背景。
「すみません。その石は人形達の目に触れさせませんので、持っていてもいいですよね?」
やっぱりこの石は、私が持っているべきだっ!
そう思った時、近づく村長さんと私の間に割って入った諒ちゃんが強い口調でそう言うと村長さんはジッと諒ちゃんを見た後大きくため息をついた。



