【完】人形達の宴~通りゃんせ~



「君達はお堂に行くんじゃったな?…その中にいる人形達はどうもその石が苦手なようでな」


「石って…、全ての石全般ですか?」



「いやいや。…月長石と言われる石のみじゃよ」


「月長石?…この石はムーンストーンって言うんですよ」




私が口を挟むと、あぁ…と首を縦に振り頷く。




「ワシのような古い者は月長石と言ってるんじゃ」



ふーん、そうなんだ---




思わず感心していると村長さんは一歩一歩、私へと近づいてきた。


口元に怪しげな笑みを浮かべて…。





失礼だけど本当に気持ちが悪い---


視線を思わず村長さんから避けようと思ったその時、視界に何かが移りこんできた。