「もしよろしければワシが持っていようかの?」
「だ、大丈夫です。…何でポケットの中に石が入っているのが分かったんですか?」
「そうかい」
ニヤリと笑うおじいさんに身体が震えた。
「ワシはここの村長なのじゃが代々、村長をする者には何故か少しばかり霊感がありましてな」
「そうなんですか」
「なんで石を持っていてはいけないんですか?」
私とおじいさんの会話を聞いていた諒ちゃんが、口を挟んできた。
諒ちゃんはおじいさんに違和感を感じていないのか、口調も態度もいつも通りだ。
でも、木崎さんは私達の会話に違和感を感じたのか、それともおじいさんに何かを感じたのかは分からないけど、眉間にしわを寄せながらおじいさんをジッと見ている。



