「…この石ですよね?」
「あぁ、そうじゃそうじゃ」
ポケットの中に入れていた石を取り出し、手のひらに乗せておじいさんに見せた。
---石---
それは瑞希の誕生プレゼントの為に諒ちゃんと買った、ムーンストーン石の付いたペンダント。
今朝、紙袋から取り出しそのままポケットに入れてきたのだ。
紙袋から取り出したのは、すぐに瑞希の首にかけたかったから…。
その後、すぐに瑞希を抱きしめながら謝るの。
どうして瑞希が私を恨んでいるのかは分からないけど瑞希からその理由を聞いた後、私が本当に悪かったら心の底から謝る。
だから今までみたいにずっと、あなたの傍にいてもいいですか?
許してくれないなら、一生をかけて謝る---
それくらいあなたは私にとって、かけがえのない大切な親友なの。
不意に視界に入ったしわがれているおじいさんの手が、私の前へと差し出された。



