「この村って人口少ないんですか?全然、人の姿が見えないのですが…」
「あぁ、夕方になるともうみんな家に帰ってしまうんじゃ。それにこの村の若い者は皆、ここを離れて都会に行っちまって年寄りしかいないしねぇ」
年よりは早寝早起きなんじゃ…と、諒ちゃんにそう言ったおじいさんは、こっちにおいでとそう言ってから私達に背を向け歩きだした。
その時、なぜか私は違和感を感じてしまい身体が固まってしまう。
その違和感、それは…、
おじいさんの笑顔だった---
優しそうな顔の裏に、黒い何かが覗いたような気がしたのだ。
気のせいなのは分かるけど、でも…。



