それはまるでここに住んでいる村人以外、立ち入ることを許さない!
とでも言っているような、ピリッとしたもの。
諒ちゃんや木崎さんは、そんな空気を感じなかったのかな?
…と思っている内にいつの間にか木崎さんと村の人が会話をしている範囲まで、近づいていた。
「………りました。ではワシが、春日井天神社まで案内しましょう」
肌着を着て首にタオルをかけ、鍬(クワ)を持ったおじいさんが人のよさそうな顔で木崎さんに言っているのが聞こえた。
年齢は六十代くらい?
…よく分からないけど白髪のそのおじいさんは、おじさんって呼ぶには少し年がいっているような感じがする。
「あ、お前らおせぇぞ」
「ごめんなさい。…あ、おじいさん。私達も一緒についていってもいいですか?」



