「道は分かるのか?」
その言葉に目が点になりながらもチラリと諒ちゃんを見ると、首を振っている。
そんな諒ちゃんを見ながら、私も木崎さんに苦笑いしつつ首を振った。
「はぁ?知らねぇのかよ?」
マジかよ?!
とボヤキながら私達の事を睨みつけてきたけど、そう言えばおばさんに場所を聞き忘れたなぁとぼんやりとそう思った。
「へへっ、ごめんね」
「………」
呆れた顔の木崎さんに再度、謝りつつこの村を片っ端から捜しまわるしかないかな?
…と、思っていた時だった---
民家と民家の間をこちらに向かって、歩いてくる人が見えた。
今はまだ距離がある為、どんな人が歩いているのかは分からない。
でもこれはナイスタイミングだ!
…と思ったその時、木崎さんはさっさとその人に向かって走って行ってしまった。
その素早い行動にしばし、私と諒ちゃんは唖然と見送った。



