「………ッ、多恵ちゃんは絶対に帰ってくるから本当は必要ないのにね」
「そうだね」
本当にそうだよ。
家は貧乏なのにこんな人形を買ってくるなんて本当、無駄遣いもいいところだよ。
クスクスクス---
思わず笑ってしまった私を不思議そうな顔で見る母ちゃんにまた、私はくすくすと笑いが込み上げてきた。
「明日のご飯は栗ご飯がいいなぁ」
「うん、分かったわ。明日は栗ご飯にしましょう」
やったっ!
明日は栗ご飯かぁー…。
楽しみだなぁ---
明日のお参りはさっさと終わらせて早く家に帰ろう。
そうして夜も更け、いつの間にか時が過ぎ夕刻となった。



