「結衣?」
「………」
あまりの諒ちゃんの気迫に根負けした私はそろそろと口を開き、木崎さんとの出来事を話し始めた。
その間、終始無言で私の話しをジッと聞いていた諒ちゃんの表情があまりにも怖くてジットリと服に汗が滲む。
「………」
「りょ、諒ちゃん?」
木崎さんとの出来事を話し終えた今もなお、黙り込む諒ちゃんに恐る恐る話しかける。
どこか一点を見つめていた諒ちゃんの瞳が、ゆっくりと私を捉えた。
そして突如、温かい諒ちゃんに強く抱き込まれてしまう。
目をパチパチと瞬きしながら私はただ、されるがままとなってしまった。
ホッと息を吐く、諒ちゃんの吐息が耳をくすぐりピクンと私の身体が動く。



